こんにちは、Yoshida Education Labの吉田です!
現役のIB Japanese教員として、DP生が最終試験を突破するための実践的なアプローチを指導しています。今回の記事では、IB Japanese A Language & LiteratureのPaper1の評価基準について分かりやすく解説していきたいと思います。
Language and LiteratureのPaper1では、小説や詩だけでなく、広告、SNS投稿、ブログ、漫画、雑誌記事、スピーチなど、多様な非文学テクストを分析する力が求められます。
そのため、この試験は単なる「読解問題」ではありません。
むしろ、「メディアごとの表現戦略を読み解く試験」として理解した方が分かりやすいでしょう。
しかし、多くの受験者は、
「分析と言われても何を書けばいいのか分からない・・・」
「先生に“説明的”と言われる・・・」
と悩みます。
実際、“Paper1では評価基準を理解しているかどうか”で答案の質がかなり変わります。IBは感覚で採点しているのではなく、評価規準 A〜Dという4つの観点に沿って評価しているからです。
この記事では、Language and LiteratureのPaper1評価基準について、
「実際に何を書けるようになればいいのか」
という視点から分かりやすく解説していきます。
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目次
- Language and Literature – 評価規準 A|理解と解釈
- Language and Literature -評価規準 B|分析と評価
- Language and Literature -評価規準 C|焦点と構成
- Language and Literature -評価規準 D|言語
- まとめ|Language and Literatureでは「媒体特性」を読む
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1. Language & Literature - 評価規準 A|理解と解釈
評価規準 Aでは、「テクストをどれだけ深く理解・解釈できているか」が評価されます。
ここで重要なのは、単に「何が書かれているか」を理解するだけでは足りないということです。この規準が求めているのは、明示的な意味だけでなく、「暗示的な意味」まで読み取れているかどうかです。
Language and Literatureでは、視覚的表現などから暗示的意味を読み取ることが重要になります。
例えば、
広告では、色彩、人物の表情、視線、構図、余白などが単なるデザインとして置かれているわけではありません。赤色を強く使えば情熱や生命力を印象付けることがありますし、白い余白を広く取れば清潔感や洗練されたイメージを与えることがあります。人物を極端にクローズアップすれば、読者に感情移入を促す効果も生まれます。つまり、視覚表現から「企業や制作者がどんな価値観を読者に印象付けようとしているのか」を読み取る必要があるのです。
一方で、記事やブログ、スピーチのように言語情報が多いテクストでは、「語り口や文体」が重要になります。
例えば、
断定的な文末を繰り返せば強い主張性が生まれますし、口語表現を多用すれば読者との距離感を縮める効果があります。また、「私たち」という包括する主語、を使うことで、読者を同じ立場へ引き込むこともできます。
つまり評価規準 Aでは、
「このテクストは何を伝えたいのか」だけでなく、
「どのような価値観や印象を暗示しているのか」も考えることが重要なのです。
また、課題となるテクストからの参照も効果的に出来ているかどうかも大切です。無駄に長々と引用しても、それは適切な引用とはみなされません。
自分の分析に必要な部分を参照し、効果的に使用することが大切です。
2. Language & Literature - 評価規準 B|分析と評価
多くの受験者が最も苦戦するのが評価規準 Bです。
ここでは、「表現がどのように意味や効果を生み出しているか」を分析する力が求められています。
この規準では、「何が書かれているか」以上に、「どのように書かれているか」が重視されます。そのため、内容を説明するだけでは高評価になりにくい。
例えば、
「赤色が印象的である」だけでは説明に留まります。
しかし、
「赤と白の強い色彩対比によってみなぎる生命力が視覚的に強調され、読者に鮮烈な印象を与えている」
まで踏み込めると分析になります。
ここで重要なのは、「技法名を挙げること」ではありません。
規準が見ているのは、その表現がテクスト全体のメッセージや目的にどう寄与しているかです。
Language and Literatureでは、媒体特性を踏まえた分析も特に重要になります。
例えば、SNS投稿では、短文構成やハッシュタグ、親しみやすい口語表現によって、読者との距離を縮めたり、拡散性を高めたりしています。広告なら、一瞬で視線を引くために色彩やレイアウトが工夫されていることも多いでしょう。
つまり評価規準 Bでは、
「なぜこの媒体で、この表現が使われているのか」
まで考えられるとよいでしょう。
2. Language & Literature - 評価規準 C|焦点と構成
評価規準 Cでは、「答案全体が一貫した焦点のもとで論理的に構成されているか」が評価されます。
ここで特に重要なのは、「自分が何を論じたいのか」が明確になっていることです。
Paper1では、「読者の注目を集めている」という表現がよく見受けられます。
しかし、それだけでは分析として弱くなりやすいのではないかと思っています。
問題は、
「何のために注目を集めているのか」
です。
例えば
広告なら、商品の信頼感を形成したいのか、危機感を与えたいのか、共感を促したいのかによって意味が変わります。つまり、分析は常に「テクスト全体のメッセージ」と結び付いている必要があります。
また、構成面では、思いついた順、上や右から順に書いてしまう人があります。その結果、同じ内容を繰り返したり、段落ごとの役割が曖昧になったりしてしまいます。
そういった構成は、「うまく構成されている」とは評価しにくいでしょう。
書き始める前に、
「各段落で何を主張したいのか」
を簡単に整理しておくことが重要です。
高得点答案ほど、段落ごとの役割が明確で、「この段落では色彩表現を通して〇〇を論じる」のように焦点が定まっています。
4. Language & Literature - 評価規準 D|言語
評価規準 Dでは、「日本語表現やその使用そのもの」が評価されます。
ただし、難しい言葉を使えば高得点になるわけではありません。この規準が見ているのは、明確さ、論理性、そして分析文として適切な文体になっているかです。
特にLanguage and Literatureでは、広告やSNSのような身近な媒体を扱うため、答案まで口語的になってしまう人が少なくありません。
例えば、
「不安な感じを与えている」
という書き方ではやや口語的で、分析として適切とは言い難いです。
それよりも、
「不安定で緊張感のある雰囲気を形成している」
と書いた方が、分析としての明確さが出ます。
また、「強調している」「印象的である」を繰り返し使うだけでは、文章の説得力は上がりません。何を、どのように、なぜ印象付けているのかまで具体化する必要があります。
評価規準 Dは単なる「日本語力」の評価ではなく、
「分析内容をどれだけ正確に伝えられているか」
を見る基準なのです。
5. まとめ|Language and Literatureでは「媒体特性」を読む
Language and LiteratureのPaper1では、単なる内容理解だけでは高得点になりません。
重要なのは、その媒体ならではの表現戦略を読み解くことです。
広告なら視覚効果、SNSなら読者との距離感、記事なら論理展開や語り口など、それぞれの媒体特性があります。
高評価の答案ほど、
「なぜこの媒体で、この表現が使われているのか」
まで踏み込んで考えています。
つまりPaper1では、「何が書かれているか」だけではなく、
「どのように意味が作られているか」
を見る視点が最も重要なのです。
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7月26日(日) 10:00 – 12:00*
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7月25日(土) 18:00 – 20:00*
7月26日(日) 18:00 – 20:00*
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Yoshida Education Lab 吉田 洵
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IB JAPANESE の「Language and Literature (言語と文学) 」や「Literature (文学)」の幅広い学習ニーズを効果的にサポートします。
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