IBDP ディプロマプログラム
International Baccalaureate Diploma Programme
一般にIBというとIBDP、ディプロマプログラムのことを指す場合がおおいでしょう。IBDPは高校2年と3年生(11-12年生)の2年間のプログラムです。
IBDPを取得する場合、”3つのコア科目”と”6つの専門教科(Group1~6)”の計9科目の履修が必須になります。
特に専門科目については6つの教科すべてを履修する必要があり、理系だから社会はやらなくていい、文系だから数学や科学をやらなくていいとはいきません。また、6つの専門科目のうち、3科目は標準レベル(SL)、3科目は上級レベル(HL)での履修になるため、生徒それぞれの得手不得手や進学希望先を見極めた上で、どの専門科目を標準レベル(SL)にするか、上級レベル(HL)にするのか決めるとよいでしょう。
学校や地域により開講していない科目があるので、事前に十分なリサーチしておくことをおすすめします。
IBDPの最終的な成績(45点満点)は、専門科目の内訳(42点満点)とコア科目の評価(3点満点)を総合的に考慮した上で決定されます。IBDPの最終的な成績(45点満点)は大学入学基準の指標となります。
3つのコア科目
コア科目 | 概要 |
---|---|
課題論文 (EE / Extended Essay) | 必須のリサーチ論文でIBが直接評価します。 6つの教科内から生徒が興味関心を持った教科やカテゴリーを選び、トピックを考え、リサーチクエスチョンを立て研究し、独自にまとめます。 研究成果は、英語で4,000語(日本語なら8,000字)以内にまとめなくてはなりません。 エッセイの作成には10ヵ月以上かけ、指導教員(スーパーバイザー)のもとで取り組みます。 |
知の理論 (TOK / Theory of Knowledge) | 「受け取っている知識は本当に正しいのか」「どうしたら正しい知識にアクセスできるか」 「どうやって知識を得ているのか」といった、幅広い分野の知識の本質について探究します。 DP最終学年に、IBによって評価される必須のTOKエッセイを完了してIBに提出し、TOKエキシビション(展示)を行います。 |
創造性・活動・奉仕 (CAS / Creativity, Activity and Service) | CASは、定期的に、理想的には週1回のペースで少なくとも18ヵ月にわたって継続し、 「創造性」「活動」「奉仕」を合理的なバランスで実践します。 CASに取り組んだエビデンスとしてCASポートフォリオに記録をつけ、「7の学びの成果」という観点からどの程度達成できたか振り返ります。
1) 自分の長所と成長すべき点を認識する 2) 課題に挑戦し、その過程で新しいスキルを習得している 3) 自らCASを計画し開始することができる 4) CAS活動を継続し、やり遂げる粘り強さを示す 5) 自らのスキルを活かし、また他者と共に活動する意識を認識する 6) グローバルな課題に取り組む 7) 選択と行動の倫理を認識し、考察する |
6つの専門教科(Group1~6)
6つの専門科目のうち、3科目は標準レベル(SL)、3科目は上級レベル(HL)で履修します。専門科目は、以下Group 1~6より選択できます。
教科 Group | 科目例 |
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Group1:Language and Literature (言語と文学/母国語) | 言語A:文学・言語と文学、言語とパフォーマンス、言語と文化(2025年より) |
Group2:Language Acquisition (言語習得/第2言語) | 言語B、初級言語(Language ab initio)、古典言語 |
Group3:Individuals and Societies (個人と社会) | 地理、歴史、経済、ビジネスと経営、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学、社会・文化人類学、世界の宗教、グローバル政治 |
Group 4: Sciences (科学) | 生物、化学、物理、コンピューター科学、デザインテクノロジー、スポーツ・エクササイズ・健康科学 |
Group5:Mathematics (数学) | 数学:解析とアプローチ、数学:応用と解釈 |
Group6:Arts (芸術) | 音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇 |

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