IBDP 最終試験について
最終試験について
最終DP試験は、年に2度5月と11月に実施されます。5月試験は早い年は4月の下旬から始まり、5月の中旬まで、11月試験は早い年は 10月の下旬から11月の中旬までの期間で実施されます。詳しい試験日程は IB 公式ウエブサイトか学校を参照してください。日本の多くの学校は、11月試験を採用しています。最終の IB 成績結果は、5 月試験実施校は通常 7月上旬、11 月試験実施校は翌 1 月に通知されます。結果発表時期は変更になる場合もあるので注意が必要です。
最終試験を受験する年と月から学年を表すことがあります。たとえば、2024年11月試験を受験する生徒はN24(2024年のNovember)、2025年の5月試験を受験する生徒はM25(2025年のMay)といった表記をします。
では実際の試験はどのようなものなのでしょうか。公開されている英語A 文学HLの問題を示します。
このサンプルは旧カリキュラムのものなので、2023年現在に実施されているものとは多少形式や内容が異なります。また文学Aは母国語で履修するため、母国語が日本語の生徒は日本語で書かれた文学が課題文になります。文学AのHLで実施される試験内容と形式はどの言語でも同じで、初見の文学作品の批評文を制限時間内に記述するものです。すべて手書きで、字数制限はありません。
IB 試験の形式や内容は、大学入学共通テストとも SAT とも、英語試験の TOEFL や IIELTS ともかなり違ったものであることがわかります。記述だと採点にバラつきが生じると思われがちですが、IB採点官はあらかじめ決められた評価規準(Criteria クライテリア)に則り、かつ内部評価やその他の資料を参考にして最終的な評価をつけています。受験生は各科目の細かな評価規準を十分に理解し、評価される内容を記述できるよう準備しておくことが肝要となります。
ちなみにIBDPの過去問は、学校単位でしか扱っていません。過去問のすべてはIBに著作権があります。そのため学校がIBから過去問を購入し、カリキュラムの中で使用することは許されています。過去問を見たい場合、通っている学校に問い合わせるとよいでしょう。また、近年では出題傾向や形式が変わり、コロナ禍で行われなかった試験もあるため、参考になるものは限られています。

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