こんにちは、Yoshida Education Lab(YEL)の吉田です!
YELでは、IB Japanese Aの学習で壁にぶつかっている生徒さんたちの声に耳を傾け、それぞれの目標や課題に合わせたサポートを行っております。
普段IB生のJapanese Aのサポート授業をしていると、、、
IB Japanese AのPaper1で、
「かなり書いているのに点数が伸びない」
「分析しているつもりなのに浅いと言われる」
と悩むDP生はかなり多くいらっしゃいます。
多くの生徒は基本的な力をすでに持っています。
テクストの内容理解はできているし、構成も意識している。技法にも注目できているし、分析らしい文体で書こうともしています。
特に、「テンプレートを暗記して当てはめるだけ」の答案も減ってきている印象です。
序論・本論・結論という構成を意識し、自分なりの分析の焦点を示そうとしている生徒もかなり増えているように思います。
ではなぜ点数が伸び悩むのでしょうか。
LiteratureとLanguage and Literatureの両方に共通して見られるのは、
「分析しているつもり」で止まってしまう、ということです。
Paper1では、技法を見つけたり、表面的な意味を説明したりするだけでは高い評価にはなりません。
評価規準が本当に見ているのは、
「その表現が、どのように意味や内容を形成しているのか」
を読み取れているかどうかです。
では早速、「分析のつもり」というのがどのようなものなのか、その原因についてみていきましょう!
■Literature / Language & Literatureの評価基準の詳細についてはこちらをクリック↓
目次
- 【原因1】「分析」ではなく「なぞり」になっている
- 【原因2】「型」で書こうとしすぎる
- 【原因3】暗示的な意味を深く読めていない
- 【原因4】構成はあるのに「焦点」が弱い
- まとめ|Paper1は「洞察力」が問われる試験
- ★Yoshida Education Labからのお知らせ★
1. 【原因1】「分析」ではなく「なぞり」になっている
Paper1でかなり多いのが、「書いてあることを別の言葉で説明しているだけ」の答案です。
例えば、
Language and Literatureでは、色彩、フォント、構図、写真、キャッチコピーなどに注目することはできています。Literatureでも、比喩や象徴、対比、反復などを見つけること自体は、多くの生徒ができます。ここで挙げたテクストの特徴や作者の選択は把握することができているのです。
ただ、そのあとが弱くなりやすい。
例えば、
「赤色が使われているため印象的である」
「比喩によって孤独が表現されている」
だけでは、まだ浅いのです。なぜなら、それは「何があるか」を説明しているだけだからです。
もう少しかみ砕いて説明すると、
「”赤色”が使われているため”印象的”である」
「”比喩”によって”孤独が表現”されている」
のように技法とその意味内容の説明だけになっていることが分かります。
この課題で求められているのは、
「そのテクストの特徴や作者の工夫された表現がどのように読者へ作用しているのか」
まで踏み込むことです。
例えば、
赤色なら、それによってなぜ危機感を与えているのか、なぜ生命力を象徴しているのか、なぜ不安を増幅しているのかによって意味は変わります。また、「冷たい雨」が孤独を表しているなら、なぜ「冷たい」という感覚語が孤独を感じさせるのかまで考えるるとよいでしょう。
表現に意味される明示的なことがらだけでなく、含意された意味を説得力を持って説明する、ということです。(専門的な表現でコノテーションと言います。)
雨の冷たさを感じるのはどんなときなのでしょう。
雨に濡れて冷たさを感じるような、そんな実際的なものなのでしょうか。
もしかしたら、梅雨のジメジメ湿った生ぬるそうな雨だとしても、「冷たい」と感じさせる雨なのかもしれません。
「冷たい」というのは温度の低さではなく、内面の心情的な「冷たさ」なのだと説明すると、解釈に説得力が生まれるのではないでしょうか。
作者の選択と意味内容を結びつける「なぜ・どのように」という点を丁寧に説明してみてはいかがでしょうか。
■”「説明的」と言われてしまう理由と分析に変える具体的な方法”の詳しい解説はこちらをクリック↓
2. 【原因2】「型」で書こうとしすぎる
Paper1に限らず、PEELやパラグラフライティング、双括型・尾括型といった本論の構成の型を学ぶこと自体はもちろん大切です。伴って、ある要素の分析を書く場合の型というのを構築してしまう場合があります。
ただ、それに頼りすぎると、どんなテクストでも同じような分析になってしまいます。
例えば、
Language and Literatureでは、「視覚要素と言語要素の相乗効果」を型にあてはめ機械的に書いてしまうのはもったいないです。
もちろん、視覚表現と言語表現の関係は重要です。でも、本当に大切なのは、
「そのテクストが何を伝えようとしているのか」
です。
例えば広告なら、
どんな価値観を前提としているのか、相乗効果によって読者にどんな感情を抱かせたいのか、分析の方向性を明確にしておくべきでしょう。焦点化する小結論に向け、必要な視覚的・言語的な要素・観点を取り上げ、その意味内容や解釈を踏まえ、その作者の選択やテクストの特徴を価値づけなければなりません。
Literatureでも考え方は同じです。
「対比法が使われている」「象徴がある」と書くだけではなく、
「なぜこの作品で、その表現が必要なのか」
を考えなければなりません。
高い評価は、「覚えた型」を使っているというより、
「テクストそのものを丁寧に読んで分析を組み立てている」印象があります。
3. 【原因3】暗示的な意味を深く読めていない
Paper1では、表面的な意味だけではなく、「暗示的な意味」を読み取る力がかなり重要です。
例えば、
沈黙、視線、距離感、色彩、文体の変化、語り方
などには、直接書かれていない意味が含まれていることがあります。
ただ、ここで難しいのは、「深読みしすぎる」危険もあることです。
根拠が弱いまま、「きっと作者はこう考えている」と決めつけてしまうと、説得力のない分析になりやすいです。求められているのは、自由な想像ではありません。
重要なのは、
「なぜそう読めるのか」をテクストに基づいて示す
ことです。
つまり、
- どの表現が根拠なのか
- 読者にどう作用するのか
- なぜその解釈が成立するのか
を丁寧に説明する必要があります。
Paper1は、「それっぽいことを書く試験」ではなく、「根拠を持って洞察を深める試験」なのです。
4. 【原因4】構成はあるのに「焦点」が弱い
多くの受験者は、序論・本論・結論という構成自体は整っています。
ただ、構成があることと、「焦点が明確であること」は別です。
例えば、
最初は「孤独」を論じていたのに、途中から「社会批判」や「成長」の話へ広がっていくと、読み手からすると、「結局この答案は何を主張したいのか」が分かりにくくなります。
高い評価ほど、
「この答案では何を焦点をおいて論じるのか」
がかなり明確です。
そのためには、書き始める前に、
「どの段落で何を論じるのか」
を整理しておくことが重要になります。
Paper1は、書きながら思いついたことを並べる試験ではありません。
むしろ、
「どんな焦点でテクストを読むのか」
を決めてから書く試験なのです。
この焦点は、多くの場合「考察を促す問い」に絞られます。もちろん自分で設定した焦点でも構いません。
5. まとめ|Paper1は「洞察力」が問われる試験
LiteratureでもLanguage and Literatureでも、Paper1で伸び悩む理由には共通点があります。
それは、書かれている内容をなぞったり表現技法を挙げたりするだけで終わるような、内容を言い換えて説明するだけの答案なってしてしまうことです。
逆に高い評価ほど、
「この表現は、なぜここで使われているのか」
を丁寧に考えています。
Paper1は、「たくさん技法を知っている人」が評価される試験ではありません。
むしろ、
「表現がどのように意味を生み出しているのか」を、根拠を持って洞察できるかどうか。
そこが、成績が伸びる人と伸び悩む人の大きな違いなのです。
YELの授業では、上記に記載した課題について講師とともに追求し、高評価に繋がるポイントについて生徒の課題に合わせて学んでいきます。
個別指導にご興味のある方は、”お問い合わせフォーム”よりお気軽にご連絡くださいね!
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7月25日(土) 10:00 – 12:00*
7月26日(日) 10:00 – 12:00*
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7月25日(土) 18:00 – 20:00*
7月26日(日) 18:00 – 20:00*
■ 講師は、現役IB Japanese教員の吉田が講師を務めます。
Yoshida Education Lab 吉田 洵
現役の国際バカロレアJapanese教員の吉田が、
IB JAPANESE の「Language and Literature (言語と文学) 」や「Literature (文学)」の幅広い学習ニーズを効果的にサポートします。
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生徒一人ひとりに寄り添うプランを一緒に考えましょう。
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