こんにちは、Yoshida Education Labの吉田です!
IB Japanese AのPaper1で、
「記述が説明的」と言われ、「結局どう書けばいいの?」となった経験はありませんか?
内容は理解している。設問にも答えている。なのに点数が伸びない・・・
特に評価規準Bで伸び悩む人の多くが、この「説明的」という壁にぶつかります。
実際、Paper1では「何が書かれているか」をまとめるだけでは高評価には届きにくい。
記述が「どのように書かれているか」を重視しています。
つまり、「悲しみが表されている」と書くだけでは足りず、
●なぜその表現が悲しみを感じさせるのか
●なぜその語が選ばれているのか
●読者にどんな感覚を与えるのか
まで考える必要があるのです。
この記事では、Paper1で説明的」と言われる理由を整理しながら、
「説明」と「分析」の違い
分析的な文章へ変える具体的方法
を分かりやすく解説していきます。
では、早速解説していきましょう!
目次
- 「説明」とは、内容を言い換えている状態
- 「分析」は表現の働きを考えること
- 「説明的」と言われやすい答案の特徴
- 分析を書くときに意識したい流れ
- 高評価は「なぜ」や「どのように」に言及している
- ★Yoshida Education Labからのお知らせ★
1. 「説明」とは、内容を言い換えている状態
Paper1でいう「説明的」とは、簡単に言えば、テクストに書かれている内容や感情をそのまま言い換えている状態です。
例えば、
”「冷たい雨」という表現から、主人公の孤独感が表されている。”
これは間違った解釈ではありません。しかし、この文章では「孤独」という意味を読み取っているだけで、なぜその表現が孤独を感じさせるのかまでは論じられていません。
つまり、
●なぜ「雨」なのか
●なぜ「冷たい」という語なのか
●読者にどんな感覚を与えるのか
といった部分が抜け落ちています。
IBが評価したいのは、単なる意味理解ではなく、”「表現」と「効果」の関係” です。
2.「分析」は表現の働きを考えること
同じ例でも、分析的に書くと次のようになります。
“「冷たい」という身体感覚を強調する触覚描写を用いることで、主人公を取り巻く世界の冷酷な無機質さを想起させ、他者との別離による孤独が印象付けている。”
ここでは、
●「触覚描写」という技法
●「冷たい」という語のニュアンス
● 読者への作用
まで踏み込んでいます。
つまり分析とは、“この表現がどのように意味を生み出しているのか” を考えることなのです。
3.「説明的」と言われやすい答案の特徴
説明的な答案には共通点があります。まず多いのが、内容紹介に近くなってしまうケースです。
例えば、
“筆者は戦争の悲惨さを伝えている。”
という文章は、主題をまとめているだけで、表現分析になっていません。これを分析に近づけるなら、
“「焼け跡」「崩れた壁」といった視覚的描写を繰り返すことで、戦争被害を抽象的な理念ではなく、具体的な光景として読者に印象付けている。”
のように、「どの表現によって」悲惨さが作られているのかを書く必要があります。
また、「比喩が使われている」「対比表現が効果的である」と技法を挙げるだけで終わってしまう人も多いです。しかし、技法名を指摘すること自体はそこまで重要ではありません。
重要なのは、“その技法が何を生み出しているか”です。
4. 分析を書くときに意識したい流れ
Paper1では、次の流れを意識すると「説明」で終わりにくくなります。
まず、具体的な表現に注目する。
次に、その表現の特徴を考える。
そして、その表現が読者にどんな印象や感覚を与えるのかを掘り下げる。
最後に、それが作品全体のテーマとどう結び付くのかを考える。
例えば、
命令形が多用されている
→ 会話を支配している印象を与える
→ 父親の権威的な立場が強調される
というように、“「表現→効果→意味」の流れで考える”と分析になりやすいです。
5. 高評価は「なぜ」や「どのように」に言及している
高評価の答案ほど、「何が書かれているか」だけでなく、
●なぜこの語なのか
●なぜこの構成なのか
●なぜこの描写方法なのか
を細かく考察しています。
逆に、「〜が表されている」「〜が分かる」だけで終わる文章は、どうしても説明的になりやすい。
Paper1で大切なのは、”内容を要約することではなく、「表現がどのように意味を構築しているか」を読み解くこと”です。その視点を持てるようになると、答案は一気に分析的になります。
★★★Yoshida Education Labからのお知らせ★★★
こんなお悩みありませんか?
“Paper1で「何を書けばいいのか」が分からない”
“分析しているつもりでも、「説明的」と言われてしまう”
“学校から十分なフィードバックがもらえない”
“自分の答案がIB基準でどのレベルなのか分からない“
“一人で勉強を進めるのが不安“
夏期休暇や最終試験が近づくにつれてDP生や保護者の皆様から上記のようなお悩みをいただくことが増えてきました。この度、皆様のお悩みをサポートするため、本年度より夏期集中講座を開講いたします。
第一弾は、
【IB Japanese A | 2026夏期講習】解釈を説得する術を身につけるPaper1対策講座
です!
■ 本講座では、
●評価規準の理解
●分析の視点
●アウトライン作成
●高評価答案の特徴
を、実践演習を通して体系的に学びます。
■ 日程
・各2時間×2日間、オンライン開催、*日本時間
【Language & Literatureコース】
7月25日(土) 10:00 – 12:00*
7月26日(日) 10:00 – 12:00*
【Literatureコース】
7月25日(土) 18:00 – 20:00*
7月26日(日) 18:00 – 20:00*
■ 講師は、現役IB Japanese教員の吉田が講師を務めます。
Yoshida Education Lab 吉田 洵
現役の国際バカロレアJapanese教員の吉田が、
IB JAPANESE の「Language and Literature (言語と文学) 」や「Literature (文学)」の幅広い学習ニーズを効果的にサポートします。
Yoshida Education Lab 吉田 洵
現役の国際バカロレアJapanese教員の吉田が、
IB JAPANESE の「Language and Literature (言語と文学) 」や「Literature (文学)」の幅広い学習ニーズを効果的にサポートします。
Paper1に苦手意識がある方、成績を伸ばすポイントを学びたい方は、是非夏期講習にご参加ください!一緒に、「分析の型」のエッセンスを学びましょう!
Paper 1・Paper2 対策
IB JAPANESE A
オリジナル問題集 発売中!
Paper1の非文学作品分析やPaper2の比較文学対策に特化し、非文学作品や文学作品の読み方概論と演習問題を収録!
Paper 1・Paper2 対策
IB JAPANESE A オリジナル問題集 発売中!
- IB JAPANESE A 言語と文学 必携問題集1 非文学作品攻略
- IB JAPANESE A 文学・言語と文学 必携問題集2 比較文学攻略
ご質問・ご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください。
生徒一人ひとりに寄り添うプランを一緒に考えましょう。
ご質問・ご相談は、
お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください。
生徒一人ひとりに寄り添うプランを一緒に考えましょう。

