
こんにちは、Yoshida Education Labの吉田です!
今年2月の記事で、高評価を取るのがどれほど難しいかまとめました。では、実際に7点を勝ち取るためにはどうしたらいいのか?
「IB Japanese Aで7点を取るなんて無理じゃない?」
そんなふうに思っていませんか?実際、IB Japanese Aで最高評価の「7点」を獲得するのは、受験者のほんの数%。でも、だからといって不可能なわけじゃない。
むしろ、ポイントを押さえた学習をすれば、確実に7点に近づくことはできます。でも、「とりあえず過去問をやればいい」と思っているなら、それは大きな落とし穴!
そもそもIB Japanese Aには、日本の国語(文部科学省が設定している日本教育課程)の試験のような「公式の問題集」なんて存在しません。
では、どうすればいいのか?カギになるのは、「洞察力」「論理的思考力」「批判的視点」です。
この記事では、IB Japanese Aで7点を狙うための具体的な必須ポイントを徹底解説します。
「何をどう勉強すればいいの?」と迷っている生徒のお役に立てましたら幸いです。それでは、早速見ていきましょう!
記事の目次はこんな感じです↓
【目次】
IB Japanese Aで7点を取るために必要なこと
【必須条件1】学校の授業が一番大事!
【必須条件2】評価規準の徹底理解
【必須条件3】分析力と記述力の向上
IB Japanese Aで7点を取るために必要なこと
IB Japanese Aの最高評価の7点は、受験者の数パーセントにしか与えられていません。しかし、その7点の答案が非の打ちどころのない完璧な答案かと言ったら、実はそうでもありません。
最高評価の答案でも、細かな漢字の間違いはあるし、7点取得者の誰もが同じ要素を指摘して分析しているわけでもありません。
間違いなく必要なのは、単なる暗記や過去問等の反復練習ではなく、洞察のある分析と論理的・批判的(クリティカル)な思考です。
【必須条件1】学校の授業が一番大事!
IB Japanese Aで最も重要なのは、作品そのものを深く読み込むことです。
学校の授業で扱う文学作品や、広告やエッセイなどの非文学作品を、表面的に読むのではなく、テーマやメッセージ、構成、配色、構図、設定、語り手の視点、時間の操作などの作者の工夫に注目して分析する習慣をつけましょう。
日本の国語でまず取り組むのは読解です。
読解とはつまり、本文で何が書かれているか正しく読み取る、ということ。「指示語の指す内容を本文中から抜き出しなさい」系の問題を見たことがあるかもしれません。これはまさしく読解問題です。
IB Japanese Aでは、この作品の読解は大前提になります(この読解というのは、評価規準で言う、作品や設問に対する知識や理解、解釈のことを指しています)。この作品に表現されている内容・解釈を踏まえ、それが読者にどう効果的か検討するのがIB Japanese Aでの授業です。
例えば、芥川龍之介の『羅生門』の冒頭は「ある日の暮方のことである。」と始まります。なぜ「暮方」なのか?といったことを授業ではディスカッションするはずです。きっと。
学校の授業ではこういった、作品に表現されているあらゆる作者の特徴的な工夫について議論し、その内容や意味を検討しています。きっと。
自分では気づかなかった観点やものの見方に触れ、そして様々な考察を学習として記録に残すことができるのが学校の授業なのです。
特に非文学作品では、言語的要素や視覚的要素について分析するのですが、ディスカッションを通じた他者からの多角的な解釈や要素の指摘は、とっても参考になるはずです。
ちなみにYoshida Education Labでは、学校の探究授業が物足りない場合、更に深掘りして探究することがあります。
【必須条件2】評価規準の徹底理解
IB Japanese Aの試験は、記号問題や抜き出し問題のような答えが一つの試験ではありません。小論文のような記述試験や口述試験で、すべて評価規準に則って採点がされています。
つまり、この評価規準を他人に説明できるレベルまで自分に落とし込むくらい理解しておくことで、何を書いたら評価されるか、あるいは何を書いたら評価されないかがわかります。
それぞれの試験に評価規準は設定されているのですが、大まかには①知識と理解、②分析と評価、③焦点と構成、④言語の使用といった枠組みです。
詳しくはこれも学校の授業でやるはずです。きっと。
少し解説をすると、たとえば①知識と理解というのは、作品に対する理解≒主題やテーマ、メッセージは当然として、設問に書かれている普遍的な言葉の意味や社会的な背景など、その言葉の意味内容や文脈に対する知識も含まれています。
試験問題2の設問に、「作者は『別れ』をどのように扱うか」というものが出題されたとします。「別れ」とはどういった意味内容なのか、文章で表現できるでしょうか。
以下記述例です。
・・・・・(つづく)
以下の”続きをみる”(noteリンク)よりご確認いただけます。
Yoshida Education Labでは、IB JAPANESE専門のオンラインチューターサービス(オンライン家庭教師サービス)を提供しています。IB JAPANESEについてのご相談などお気軽にお問い合わせくださいね!
◆ IBDP JAPANESE A対策講座の詳細はこちら↓

【IBDP JAPANESE A 試験対策講座 】
本コースでは、「IBDP JAPANESE A Literature(国際バカロレア日本語A文学)」と「IBDP JAPANESE A Language & Literature(国際バカロレア日本語A言語と文学)」の両方に対応しています。Paper 1、Paper 2、個人口述(IO)、HL小論文に向けた対策を現役IB教員がオンラインで指導します。
◆ IBDP JAPANESE A SSST講座の詳細はこちら↓

【IBDP JAPANESE A SSST講座 – オンラインで学ぶ国際バカロレア日本語A】
現役IB教員が指導する「IBDP日本語A SSST講座(国際バカロレア日本語Aセルフトート)」です。学校の探究型授業と同様の内容をオンラインで提供し、最終試験に求められる文学作品の深い読解と表現スキルを体系的に磨きます。最終試験を踏まえたブックリストの作成やスケジュール管理もサポートいたします。
◆ その他、IB JAPANESEに関するコースはこちら↓
